読書の秋

岩手が誇る詩人・童話作家の宮澤賢治が残した作品に『紫紺染について』というおはなしがあります。
(賢治は紫根染の『根』をわざと『紺』と書いたものと思われます)

一度は途絶えた紫根染の技法を唯一とどめていた西根村の山男を招き、研究所の人々が教えを受けるという内容です。

「さて紫紺染が東京大博覧会で二等賞をとるまでにはこんな苦心もあったといふだけのおはなしでありました。」(『紫紺染について』より)
とあるように、平和記念東京博覧会に出品した紫根染の製品が初めて入賞した事を報道で知った宮沢賢治は、その感動を作品の中に込めたのではないかと思われます。

『紫紺染について』はこちらよりご覧いただけます。