青花

普段使っている和裁の道具や化粧品、調味料など
アレが失くなったら困る!というもの皆さんありますか?

草紫堂でも、失くなったら困る小物や道具など沢山あります。
そのひとつに「青花紙(あおばながみ)」という、アオバナという植物の花弁からとった染料が塗り込まれた紙があります。


水に浸けると消える特性を生かして型付け作業の際に使います。

絞りの時には、青花の青い線に沿って縫ったり巻き上げたり…

化学的に青花の特性を再現した化学青花もありますが、草紫堂では天然の青花を使用しています。
なぜかというと、濃度の違いにもよりますが、化学青花だと数ヶ月たつと色が自然に消えてしまうのです。

細かい柄だと絞りだけで一年以上かかり、天然の青花は欠かせないものです。

 

なお、化学青花の登場や着物の生産量の低下などで、大変手間のかかる「アオバナ」の栽培をする農家さんはわずかになっています。